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  • 執筆者の写真山﨑税理士事務所

コラム「高齢者にもメール、チャット?」



将棋ソフトを積極活用して急速に力をつけた「AI時代の申し子」、藤井聡太四段が6月26日、30年ぶりの新記録となる公式戦29連勝の偉業を達成しました。

時を同じくして、6月23日国税庁より「税務行政の将来像」~スマート化を目指して~が公表されました。

国税職員の定員が減少する一方、所得税申告件数や法人数の増加などの近年の環境変化により、調査・徴収の複雑・困難化に直面しており、消費税軽減税率制度やインボイス制度といった新たな制度の導入を考えた場合、今以上の業務量の増加が見込まれるとのこと。  

そこで、納税者の利便性が゙低下しないよう、税務相談の自動化を考えており、メールやチャットでの相談内容をAIが分析し、自動的に最適な回答を行えるようここ10年を目途に検討しているとのことです。


病院のシステムにおいて、患者さんから聞いた症状を入力するだけで、病名並びに治療方法、治療薬まで自動判定するシステムが開発されているようです。まさに、これもAIを医療の分野に活用しようというものです。


ついに、税務分野においてもAIによる自動化が検討されてきたか、また、それで本当に納税者の利便性向上につながるものなのでしょうか。

お医者さんに行った際、お医者さんは患者の体を触ることなく、パソコンに向かい入力するだけ、患者さんには背を向け、ただただ薬を処方して終わるだけというのと何か似通ったものを感じます。

 

特に高齢者が多く悩みを持つ資産税分野にAIを活用した自動税務相談をどのように利用していただくのでしょうか。  

やはり、個々の相談者に"より近く"に"寄り添い"悩みを解決していくことが今後も今以上に必要となると感じるのは私だけでしょうか。

※AIはArtificial Intelligenceの略で、日本語では人工知能と訳されます。



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